何かと忙しいので少しづつしか作業も進みません。
そんな中、本日はヘリサートを使ってねじ山を復活させる作業です。
出来るだけ再利用して金額を抑えようと必死なんですよね・・・・
そもそもヘリサートとは錆びやネジ山の消耗によって破損した雌ネジを再生する道具です。
加工方法は、既存のネジ穴より少し大きめの穴をあけて、タップを立てます。
そこにコイル状になったねじ山だけの金属をねじ込むという方法です。
ヘリサートの他に似たものでエンザートと言うものがありますが、エンザートは開ける穴がかなり大きくなるし単価も高いので僕はあまり使いません。
ってな訳で・・・・・今回加工したのはエキゾーストマニホールドとタービンの間の継手部分です。
タービン側にスタッドボルトが4本出ているのですが、このうち3本が使用不能な状態でした。
スタッドボルトを抜くために最初はお得意の溶接してグイグイ回す方法をやってみました。
合えなく失敗です・・・・・
金属疲労のダメージが大きかったのと、20年以上外していなかったので錆がひどいのと・・・
ま〜確かに回る気はしませんでした。
次は、ネジを上面ギリギリまで削ってネジの中心に穴をあけて、エキストラクターをねじ込んでやろうと思ったのですが・・・
ここでまさかの芯ずれをしてしまいました。
でもガチン!と言う音と伴にネジが抜け出ました。
写真のもう1本もこの方法で抜けました。
この2本は、タップでねじ山を修正すれば使えそうです。
さてさて問題はここからでした。
これまでの2本は、ボルトが貫通しているので反対側に抜け出ましたが、もう2本は貫通していないのです。
先ほどの2本同様エキストラクターで抜こうと試みたのですが、肝心のエキストラクターが破損・・・・・
でもってヘリサートの出番となるのです。
先ずは、芯を確認するために上面ぎりぎりまでネジを削ります。
次に8mmのボルトが入るので8.3mmの穴をあけます。
ここでちょいと苦労したのが、ネジの部分はすんなり開いたのですが、それだと8mm程度しか深さがありません。
ヘリサートを投入しようとすると最低でも15mmは掘り下げないといけないのですが・・・・・
これが固いのなんの・・・・・
1mm程度開けて、錐のドレッシングしてまた1mm・・・
この繰り返してなんとか既定の深さまで掘り下げることが出来ました。
超鋼刃だとそんな苦労はすることなかったでしょうが、そんな錐は高くて買えません。
で、開いた穴にタップを立ててねじ山を作ります。
出来たネジ穴に投入される、これがヘリサートです。
これを専用工具でねじ込みます。
ねじ込みが完了すればこんな感じです。
試しにネジを入れてみたところちゃんと入りました。
これでこの部品は再利用可能となりました。
ま〜レストアするにはネジがちゃんと抜けるかどうか、またはネジ山を再生できるかどうかで金額がかなり変わってくるので小さな作業ですが影響は大きいですよね。
以前楽しみにしていたんです。
・・・ですが、転勤をきっかけに拝見できなかったんです。
・・・・・・ですがっ‼
その後が全く更新されてないじゃないッス‼
メッチャ気になるンすけど
ドォなりましたか!?