器用貧乏な世界!

自己満足の趣味を綴ってます。
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燃料タンクの掃除
久々に船ネタです。

今回は、先日シャフトを取り外した際に一緒に取り出しておいた燃料タンクです。



長年、機械場に置かれたままでしたのでこんなに汚れています。

ちなみにこの色は錆ではありません。

材質は、SUS304で出来ております。

当然のことながら中もひどく汚れております。



水を入れて見るとこのとおり・・・・・

たまに黒いガム状の物体が出てきます。

らちがあかないのでタンクを切って掃除することにしました。



切断火花でドッカ〜んとなるのが怖いので、水を満水にして切除開始。

ここでいつものトラブル発生!!



切った所がとれない・・・・・

よく見てみると、ちょうど間仕切りのところを切ってしまっておりました。

実はこのタンクには2枚の間仕切りがあったのですが、ものの見事にヒットです。



仕方ないのでこのまま作業を進めます。

中の汚いガム状の物をきれいにした常態がこれです。



これで完成! と思いきや・・・・・

タンクに体重をかけるとなにやらぴゅ〜っと噴水が・・・・・

これまたよく見るとタンクが2重底になっていて、小さなピンホールがあいていました。

内底にだけ穴が開いて外底との間に漏れ出していたのです。

ま〜どのみち切ったところを溶接するのでその部分も溶接することにします。

が・・・・・これがまた大変でした。

TIGをあてると痩せる痩せる・・・・(僕自身は痩せないのに・・・・)

悪戦苦闘してやっと肉盛り完了。



もう一箇所怪しい部分も肉盛りして・・・・・



あと間仕切り板の外れている部分もくっつけて中の溶接は終了です。

次にピンホールがないか水張りテストです。



水漏れはありませんでした。

次に溶接で焼けた部分のオコゲをとります。



もう一箇所は角っこなので根気がいりますが・・・・・・



もうこれで許していただきましょう・・・・・

これにて中は完了です。

次にタンク上部の開けた窓の溶接です。

スポットで板の位置決めをします。



位置が決まれば溶接で埋めていきます。



溶接の汚いのはご愛嬌です。

その後はまたまたピンホールがないかテストします。

次のテストは、中にある程度水を入れて、上の溶接部分にはたっぷりと洗剤をかけておきます。

で、この状態にして圧縮空気を送り込んで内圧をかけます。



ピンホールがあればブクブクと泡が出てくるし、下からは水が出てきます。

結果は、良好でした。

後は溶接部分を磨いておきます。



黒染みくらいは取っておかないと後々錆びてきますからねぇ〜

最後に外を洗ってタンクの掃除は完了です。



船に乗っかるまで倉庫の奥でお寝んねしてて下さいませ〜
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りょう (2014/12/12 12:45 PM)
ここまでの作業はできませんが、大変参考になりました。
確かにこのエンジンの型式のものは燃料タンク内部がヘドロ状になっていました。
おかげで2度程沖でエンストをおこしました。










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