2010.06.30 Wednesday 08:11
エンジントラブルについて(ポンプ編)
さて前回までをおさらいすると、不具合の症状はアイドリングでスロットルをあおるとストールする。
でもエンジンがある程度温もればその症状は改善してましたが、前回走行すると左舷エンジンは5500まで回るのに対して右舷エンジンは4500までしか回ってくれない。
スピードが乗ってきても5000までしか回らないというものでした。
で、点火プラグを新品にしてインジェクションを掃除して動作確認をしても症状は改善しませんでした。
そこで次に疑った不良箇所は、燃料ポンプです。
このエンジンには、EFIが採用しているため、燃料は低圧側(エンジンまでガソリンを引き込むポンプ)と高圧側(インジェクションに燃料を送り、圧力を掛けるポンプ)に分かれています。
そして、低圧と高圧のポンプの間にベーパーセパレーターというものがあり、そこで燃料に含まれるエアーを除去しています。
実際、低圧のポンプはエンジンのヘッド部分に取り付けられていますが、高圧ポンプはベーパーセパレーター内に組み込まれています。
作業内容ですが、低圧側は燃料も引き込まれていることから異常ないと思われるのですが、低圧側の燃料フィルターにゴミが少々沈在していたので、この際ですので新品に交換(分解掃除できない)しまして、ここはクリアーしました。
次にベーパーセパレーターのオーバーホールです。
ついている場所はエンジン右側にあります。
さっそく取り外して分解開始。
ここで、海で使用する機械ものの宿命でしょうか?どのネジをとっても塩噛みバリバリ状態です。
ネジを傷めないように慎重に一本づつはずしていきます。
まずはセパレーターの高圧ポンプをばらしたのですが、このフィルターを外してビックリ!!
廃油のエンジンオイルのように真っ黒でした。
これだけ汚れていると再利用はしませんが、どれだけの汚れ具合かを確かめるために紙コップに綺麗なガソリンを入れてバシャバシャやってみました。
すると・・・
美味しそうなコーヒーの様に真っ黒・・・・・
3回ほどガソリンで濯いでみたのですが、治まる気配がないほどピンク色のガソリンが黒く変色します。
これを見た瞬間、やっつけた気分になりました。
この高圧フィルターの目詰まりが原因で燃圧が上がらずにエンジンストールやパワー不足といった不具合が出ていたのだと確信しました。
ここまでばらしたのでセパレーターも全バラしてオーバーホールしました。
セパレーター内は綺麗なものでした。
かくして、ベーパーセパレーターと高圧ポンプを分解完了しました。
手がべたべたであまり写真を取れなかったので一応ここで部品の説明をします。
上のでかいのが、セパレーター本体。
その下の丸い筒状のものが右からウォーターセパレーター・高圧ポンプ・低圧フィルターです。
左の方は、上からセパレーターカバーとフロート。その下が高圧ポンプの上部につく高圧フィルターです。
これで不具合も完治して気持ちよく走れると思ったので、部品が来るまでの間、ベーパーセパレーターがついているところの掃除をしてみました。
上の写真でみると、青い部品がオイルフェイルターで、その上の筒状のものがマニホールドです。
ベーパーセパレーターはマニホールドの下、オイルフィルターの左側に位置します。
でもって、フィルター類など発注部品が届いて組み上げし、エンジンスタート。
まだエンジンが温もりきっていないアイドリング状態でスロットルを少し吹かしてみると、少しもたつくもののストールせず!
これはやったぞ!
その後、前回同様、意気揚々と試運転に出航!
自信満々で全開走行開始!
え?・・・え??・・・え???
なぜだ? またもや回転が上がりきらない・・・ orz
すぐさま帰航して桟橋でスロットルを吹かしてもストールしない。
なぜ?
よくよく考えると、このエンジンはコンピューターで燃焼効率などを完全にコントロールしているので、少々の不具合は補正されて回ってしまうのでエンジンが温もると症状が出難くなるのです。
ま〜結果として、燃料系もあまりいい状態ではなかったのでオーバーホールしてある程度の改善にはなったのですが、根本的な解決には至っていないということです。
あぁ〜次に考えられることは?・・・・・
各種センサー類か?またはコンピューター本体か?
ここまできていまだ根源は不明のまま、こうなると気長に調べるしか方法はないのでしょうか?・・・・・
幸い、2機掛けで左舷エンジンは好調なので、各種センサー類やコンピューターを左右入れ替えて試運転を繰り返し、原因を突き詰めるようにします。
ですのでこのトラブルネタはもう少し続きます。
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でもエンジンがある程度温もればその症状は改善してましたが、前回走行すると左舷エンジンは5500まで回るのに対して右舷エンジンは4500までしか回ってくれない。
スピードが乗ってきても5000までしか回らないというものでした。
で、点火プラグを新品にしてインジェクションを掃除して動作確認をしても症状は改善しませんでした。
そこで次に疑った不良箇所は、燃料ポンプです。
このエンジンには、EFIが採用しているため、燃料は低圧側(エンジンまでガソリンを引き込むポンプ)と高圧側(インジェクションに燃料を送り、圧力を掛けるポンプ)に分かれています。
そして、低圧と高圧のポンプの間にベーパーセパレーターというものがあり、そこで燃料に含まれるエアーを除去しています。
実際、低圧のポンプはエンジンのヘッド部分に取り付けられていますが、高圧ポンプはベーパーセパレーター内に組み込まれています。
作業内容ですが、低圧側は燃料も引き込まれていることから異常ないと思われるのですが、低圧側の燃料フィルターにゴミが少々沈在していたので、この際ですので新品に交換(分解掃除できない)しまして、ここはクリアーしました。
次にベーパーセパレーターのオーバーホールです。
ついている場所はエンジン右側にあります。
さっそく取り外して分解開始。
ここで、海で使用する機械ものの宿命でしょうか?どのネジをとっても塩噛みバリバリ状態です。
ネジを傷めないように慎重に一本づつはずしていきます。
まずはセパレーターの高圧ポンプをばらしたのですが、このフィルターを外してビックリ!!
廃油のエンジンオイルのように真っ黒でした。
これだけ汚れていると再利用はしませんが、どれだけの汚れ具合かを確かめるために紙コップに綺麗なガソリンを入れてバシャバシャやってみました。
すると・・・
美味しそうなコーヒーの様に真っ黒・・・・・
3回ほどガソリンで濯いでみたのですが、治まる気配がないほどピンク色のガソリンが黒く変色します。
これを見た瞬間、やっつけた気分になりました。
この高圧フィルターの目詰まりが原因で燃圧が上がらずにエンジンストールやパワー不足といった不具合が出ていたのだと確信しました。
ここまでばらしたのでセパレーターも全バラしてオーバーホールしました。
セパレーター内は綺麗なものでした。
かくして、ベーパーセパレーターと高圧ポンプを分解完了しました。
手がべたべたであまり写真を取れなかったので一応ここで部品の説明をします。
上のでかいのが、セパレーター本体。
その下の丸い筒状のものが右からウォーターセパレーター・高圧ポンプ・低圧フィルターです。
左の方は、上からセパレーターカバーとフロート。その下が高圧ポンプの上部につく高圧フィルターです。
これで不具合も完治して気持ちよく走れると思ったので、部品が来るまでの間、ベーパーセパレーターがついているところの掃除をしてみました。
上の写真でみると、青い部品がオイルフェイルターで、その上の筒状のものがマニホールドです。
ベーパーセパレーターはマニホールドの下、オイルフィルターの左側に位置します。
でもって、フィルター類など発注部品が届いて組み上げし、エンジンスタート。
まだエンジンが温もりきっていないアイドリング状態でスロットルを少し吹かしてみると、少しもたつくもののストールせず!
これはやったぞ!
その後、前回同様、意気揚々と試運転に出航!
自信満々で全開走行開始!
え?・・・え??・・・え???
なぜだ? またもや回転が上がりきらない・・・ orz
すぐさま帰航して桟橋でスロットルを吹かしてもストールしない。
なぜ?
よくよく考えると、このエンジンはコンピューターで燃焼効率などを完全にコントロールしているので、少々の不具合は補正されて回ってしまうのでエンジンが温もると症状が出難くなるのです。
ま〜結果として、燃料系もあまりいい状態ではなかったのでオーバーホールしてある程度の改善にはなったのですが、根本的な解決には至っていないということです。
あぁ〜次に考えられることは?・・・・・
各種センサー類か?またはコンピューター本体か?
ここまできていまだ根源は不明のまま、こうなると気長に調べるしか方法はないのでしょうか?・・・・・
幸い、2機掛けで左舷エンジンは好調なので、各種センサー類やコンピューターを左右入れ替えて試運転を繰り返し、原因を突き詰めるようにします。
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