器用貧乏な世界!

自己満足の趣味を綴ってます。
<< May 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
LINKS
PROFILE
SEARCH
船イジリ開始です。
 以前ドナドナしてきた元漁師のオジーの船です。

修理して使うか?バラバラにしてすてるか?迷いましたが、肝心のエンジンがどんなものか見てから決めることにします。



まずはフジツボ等の養殖場になっていたため、不意に触れると怪我をするのでとりあえず掃除から入ります。



スクレーパーでがりがりしたらすんなり取れてくれました。



乾燥するとこんなに簡単に取れるんですね。

次は船で一番肝心なエンジンです。

エンジンは、イスズの「UM4BD1−TC」です。



結構錆びてるし、年式も約20年です。

エンジンは、始動するものの白煙もくもく状態です。

修理費用にどれだけかかるのでしょうか?

船体も40年選手ですし、そこそこの値段がかかるのでしたら破壊するつもりです。

タービンの周りもこんな状態です。



この酷い部分から分解開始です。

当然のごとく、ネジは朽ちて回せないのでサンダーとタガネで飛ばしました。



排気管と近くの部品を外してタービンを取り出すだけで1日仕事になりました。



さーこれがどこまで再生できるか?

はたまた交換になるのか?

交換となるとこれだけでも結構な値段になりますよね?

続いてマリンギヤのオイルクーラーを外そうかと思ったら、なんと海水の通り道がほとんど塞がってました。

塩で動脈硬化を起こしてました。



内側もこのありさまでした。



マイナスドライバーでカリカリすると動脈硬化は、すんなり解消しました。



内側もこのとおり。



フラッシングと蜂の巣の掃除は、年に一回くらいしないといけないのでしょうかね?



分解はどんどん進んでいきますが、ここで業者の適当とも言える作業内容があらわになりました。

上の写真のエンジン右側に注目してください。

インタークーラーがあるのですが、その蜂の巣の蓋が普通だとシートガスケットでシールしてあるのですが、このエンジンはコーキングのみでシールしてありました。

実はその下にはオイルプレッシャーセンサーがあるのですが、そこから漏れた海水で故障していました。

K・Dって人が修理していた業者なのですが、これはひどいです。

しかもインペラを数年前に交換してくれていたのですが、その破片もインタークーラーの蜂の巣に残って半分が塞がった状態。

年寄が所有している船相手に、この修理はないよね〜(怒)

さて気を取り直して分解は続きます。

次はラジエターの取り外しです。



綺麗なクーラントが出てきて喜んでいたのですが、やはり底には錆び水が溜まってました。



これはマニホールドですが、膨張はありますが腐食して使用不可能な状態ではなさそうです。



マニホールドはすんなり外れて左側はすっきりしました。

ついでにインタークーラーも取り外しました。



インタークーラー・ヒートエクスチェンジャー・マニホールドが、外れました。



インタークーラーです。



マニホールドです。



1番のところにカーボンが沢山詰まっていたので1番は真面に爆発していないのでしょうね。

ヒートエクスチェンジャーです。



外観はまずまずってとこでしょうか。

蜂の巣は、こんな感じです。



綺麗に掃除して細かいところまで確認して、最終使い物になるかどうか吟味が必要です。

ちなみにエンジンは船から降ろすのですが、船体を切らずに取り出せるように付属部品を外しております。

この先どうなるか楽しみです。

| naock | | comments(3) | trackbacks(0) | - |