2013.12.06 Friday 00:52
コンプレッサー修理
めっきり寒くなってまいりました。
寒くなると金属を触るのが億劫になるんですよね。
そんな中、本日はコンプレッサーの修理でございます。
東芝の「トスコン」で20年選手のポンコツです。
ブラスト等に使っていましたが、今は実家の農作業用に使っています。
不具合は、再充填の際に重くなってモーターが回らないと言うことでした。
調べてみると、タンクからエアーが逆流してシリンダー内に入り込み、常にピストンに圧力が掛かるような状態になっていました。
原因は、ヘッドに取り付けられている逆止弁の不良です。
修理方法としまして、タンクとヘッドの間にチェックバルブを入れることにしました。
ヘッドからの配管はただの連結パイプですので、構造的にタンク内の圧力が常にヘッドまで来ています。
で、一旦このパイプを外します。
外した配管はこんな感じです。
古い物なので当然外れてほしい所で外れないのでぶった切りです。
でもって、タンクの上部にチェックバルブを取り付けます。
次にヘッド側の配管継ぎ手を取り付けます。
ここで配管を6分から4分に落としました。
理由は、6分配管が手に入り難いのと、加工が大変なことです。
継ぎ手にはフレア加工をする工具が無いのでスリーブにしました。
で、手頃なナマシ銅管を入手して配管は完了です。
次にヘッド周りの修理です。
ヘッドには逆止弁を固定するボルトがあるのですが、長年の使用で固着してネジ頭をなめてしまいました。
仕方ないので鉄の棒を溶接して・・・・・
特に綺麗に溶接する必要はなく、外れなければOKなのでこんな感じです。
でもって、これを無理やりホジホジすると・・・・・
回るんですねぇ〜
でもこの方法でネジを外すと必ず山ズレを起こすので、タップで山立てをします。
ヘッドが外れると中の逆止弁を掃除・スリ合わせをします。
最後に組み上げて完了なのですが、ガスケットを作らなければなりません。
ヘッドに合わせてシートガスケットをマーキング。
ポンチでネジ穴を抜いて線通りに切ればげガスケットの出来上がりです。
2気筒なので2枚作成。
組み上げれば本当の完成です。
ちょっと配管が不格好ですが、出来上がりです。
で、ここで一工夫してみました。
本来ですとヘッドの排気側逆止弁を固定するネジ(ヘッドのてっぺんに付いているネジで、溶接して無理やり外したもの)には銅ワッシャー+袋ナットを使って配管内の圧が抜けないような構造なっています。
しかし今回チェックバルブを入れたので、配管内の圧力を逃がしてもタンク内の圧力は保たれる状態になります。
そこで本来のネジの構成から鉄ワッシャー+ボルト・ナットに変えることで充填完了してから再充填までの停止時に配管内の圧力が徐々に抜けるようにしてみました。
これにより再充填開始時の初動負荷が格段に軽減されるのです。
結果どうなるかと言いますと、モーター側のプーリ―を少し大きく出来るのです。
写真のように直径で約6割増しのプリーに試験的に変更してみました。
現状では満充填するのに10分掛かっているのが、プーリ―を変更すると7分で充填完了します。
1分間の吐出量で計算すると、現状約150Lに対して約215L、約4割のに能力アップになりました。
ちなみに、IWATAやHITACHIのベビコンは、元からシリンダーとタンクの間にチェックバルブが付いているそうです・・・・・
ですが・・・・・ベルトを変更する必要があるのと、モーターへの負担が大きいこと、それに今のままでも十分エアー量は足りていることから、原状復帰で使用することにしました。
寒くなると金属を触るのが億劫になるんですよね。
そんな中、本日はコンプレッサーの修理でございます。
東芝の「トスコン」で20年選手のポンコツです。
ブラスト等に使っていましたが、今は実家の農作業用に使っています。
不具合は、再充填の際に重くなってモーターが回らないと言うことでした。
調べてみると、タンクからエアーが逆流してシリンダー内に入り込み、常にピストンに圧力が掛かるような状態になっていました。
原因は、ヘッドに取り付けられている逆止弁の不良です。
修理方法としまして、タンクとヘッドの間にチェックバルブを入れることにしました。
ヘッドからの配管はただの連結パイプですので、構造的にタンク内の圧力が常にヘッドまで来ています。
で、一旦このパイプを外します。
外した配管はこんな感じです。
古い物なので当然外れてほしい所で外れないのでぶった切りです。
でもって、タンクの上部にチェックバルブを取り付けます。
次にヘッド側の配管継ぎ手を取り付けます。
ここで配管を6分から4分に落としました。
理由は、6分配管が手に入り難いのと、加工が大変なことです。
継ぎ手にはフレア加工をする工具が無いのでスリーブにしました。
で、手頃なナマシ銅管を入手して配管は完了です。
次にヘッド周りの修理です。
ヘッドには逆止弁を固定するボルトがあるのですが、長年の使用で固着してネジ頭をなめてしまいました。
仕方ないので鉄の棒を溶接して・・・・・
特に綺麗に溶接する必要はなく、外れなければOKなのでこんな感じです。
でもって、これを無理やりホジホジすると・・・・・
回るんですねぇ〜
でもこの方法でネジを外すと必ず山ズレを起こすので、タップで山立てをします。
ヘッドが外れると中の逆止弁を掃除・スリ合わせをします。
最後に組み上げて完了なのですが、ガスケットを作らなければなりません。
ヘッドに合わせてシートガスケットをマーキング。
ポンチでネジ穴を抜いて線通りに切ればげガスケットの出来上がりです。
2気筒なので2枚作成。
組み上げれば本当の完成です。
ちょっと配管が不格好ですが、出来上がりです。
で、ここで一工夫してみました。
本来ですとヘッドの排気側逆止弁を固定するネジ(ヘッドのてっぺんに付いているネジで、溶接して無理やり外したもの)には銅ワッシャー+袋ナットを使って配管内の圧が抜けないような構造なっています。
しかし今回チェックバルブを入れたので、配管内の圧力を逃がしてもタンク内の圧力は保たれる状態になります。
そこで本来のネジの構成から鉄ワッシャー+ボルト・ナットに変えることで充填完了してから再充填までの停止時に配管内の圧力が徐々に抜けるようにしてみました。
これにより再充填開始時の初動負荷が格段に軽減されるのです。
結果どうなるかと言いますと、モーター側のプーリ―を少し大きく出来るのです。
写真のように直径で約6割増しのプリーに試験的に変更してみました。
現状では満充填するのに10分掛かっているのが、プーリ―を変更すると7分で充填完了します。
1分間の吐出量で計算すると、現状約150Lに対して約215L、約4割のに能力アップになりました。
ちなみに、IWATAやHITACHIのベビコンは、元からシリンダーとタンクの間にチェックバルブが付いているそうです・・・・・
ですが・・・・・ベルトを変更する必要があるのと、モーターへの負担が大きいこと、それに今のままでも十分エアー量は足りていることから、原状復帰で使用することにしました。